13.3 controller設計
伝統的なMVCフレームワークにおいて、多くの場合Action設計のサフィックス反映にもとづいています、しかしながら、現在webではREST風のフレームワークが流行しています。なるべくFilterかrewriteを使用してURLのリライトを行い、REST風のURLを実現しています。しかしなぜ直接新しくREST風のMVCフレームワークを設計しないのでしょうか?本章ではこういった考え方に基いてどのようにREST風のMVCフレームワークにフルスクラッチでcontroller、最大限に簡素化されたWebアプリケーションの開発、ひいては一行で可能な"Hello, world"の実装についてご説明します。
controllerの作用
MVC設計は現在Webアプリケーションの開発において最もよく見かけるフレームワーク設計です。Model(モデル)、View(ビュー)およびController(コントローラ)を分離することで、拡張しやすいユーザーインターフェース(UI)を簡単に実装することができます。Modelとはバックエンドが返すデータの事を指します。Viewは表示されるページのことで、通常はテンプレートページになっています。テンプレートを適用したコンテンツは通常HTMLです。ControllerとはWebデベロッパがコーディングする異なるURLの処理によるコントローラです。前の節ではURLリクエストをコントローラにリダイレクトする過程となるルータをご紹介しました。controllerはMVCフレームワーク全体のコアとなる作用を持っています。サービスロジックの処理を担当するため、コントローラはフレームワークに必要不可欠となります。ModelとViewはサービスによっては書く必要はありません、例えばデータ処理の無いロジック処理、ページを出力しない302調整といったものはModelとViewを必要としません。しかし、Controllerは必ず必要となります。
beegoのREST設計
前の節ではルータにstructを登録する機能を実装しました。また、structではRESTメソッドを実装しています。そのため、ロジック処理に用いられるcontrollerの基底クラスを設計する必要があります。ひとつはstructで、もうひとつはinterfaceです。
type Controller struct {
Ct *Context
Tpl *template.Template
Data map[interface{}]interface{}
ChildName string
TplNames string
Layout []string
TplExt string
}
type ControllerInterface interface {
Init(ct *Context, cn string) //コンテキストとサブクラスの名前を初期化
Prepare() //実行前のいくつかの処理を開始
Get() //method=GETの処理
Post() //method=POSTの処理
Delete() //method=DELETEの処理
Put() //method=PUTの処理
Head() //method=HEADの処理
Patch() //method=PATCHの処理
Options() //method=OPTIONSの処理
Finish() //実行完了後の処理
Render() error //methodが対応する方法を実行し終えた後、ページを構築
}
前にadd関数へのルータをご紹介した際ControllerInterfaceクラスを定義しました。ですので、ここではこのインターフェースを実装すれば十分です。基底クラスのContorollerの実装は以下のようなメソッドになります:
func (c *Controller) Init(ct *Context, cn string) {
c.Data = make(map[interface{}]interface{})
c.Layout = make([]string, 0)
c.TplNames = ""
c.ChildName = cn
c.Ct = ct
c.TplExt = "tpl"
}
func (c *Controller) Prepare() {
}
func (c *Controller) Finish() {
}
func (c *Controller) Get() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Post() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Delete() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Put() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Head() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Patch() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Options() {
http.Error(c.Ct.ResponseWriter, "Method Not Allowed", 405)
}
func (c *Controller) Render() error {
if len(c.Layout) > 0 {
var filenames []string
for _, file := range c.Layout {
filenames = append(filenames, path.Join(ViewsPath, file))
}
t, err := template.ParseFiles(filenames...)
if err != nil {
Trace("template ParseFiles err:", err)
}
err = t.ExecuteTemplate(c.Ct.ResponseWriter, c.TplNames, c.Data)
if err != nil {
Trace("template Execute err:", err)
}
} else {
if c.TplNames == "" {
c.TplNames = c.ChildName + "/" + c.Ct.Request.Method + "." + c.TplExt
}
t, err := template.ParseFiles(path.Join(ViewsPath, c.TplNames))
if err != nil {
Trace("template ParseFiles err:", err)
}
err = t.Execute(c.Ct.ResponseWriter, c.Data)
if err != nil {
Trace("template Execute err:", err)
}
}
return nil
}
func (c *Controller) Redirect(url string, code int) {
c.Ct.Redirect(code, url)
}
上のcontroller基底クラスはインターフェースが定義する関数を実装しています。urlにもとづいてルータが対応するcontrollerを実行する原則に従って、以下のように実行されます:
Init() 初期化
Prepare() この初期化を実行することで、継承されたサブクラスはこの関数を実装することができます。
method() 異なるmethodに従って異なる関数を実行します:GET、POST、PUT、HEAD等、サブクラスによってこれらの関数を実装します。もし実装されていなければどれもデフォルトで403となります。
Render() オプション。グローバル変数AutoRenderによって実行するか否かを判断します。
Finish() 実行後に実行される操作。各サブクラスはこの関数を実装することができます。
応用
上ではbeegoフレームワークにおいてcontroller基底クラスの設計を完成させました。我々のアプリケーションでは我々のメソッドを以下のように設計することができます:
package controllers
import (
"github.com/astaxie/beego"
)
type MainController struct {
beego.Controller
}
func (this *MainController) Get() {
this.Data["Username"] = "astaxie"
this.Data["Email"] = "[email protected]"
this.TplNames = "index.tpl"
}
上のメソッドではサブクラスMainControllerを実装し、Getメソッドを実装しています。もしユーザがその他のメソッド(POST/HEAD等)によってこのリソースにアクセスすると、403を返します。もしGetであれば、AutoRender=trueを設定していますのでGetメソッドの実行後自動的にRender関数が実行され、以下のようなインターフェースが表示されます:
index.tplのコードは以下のようになります。データの設定と表示が非常に簡単になっていることが見てとれます:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>beego welcome template</title>
</head>
<body>
<h1>Hello, world!{{.Username}},{{.Email}}</h1>
</body>
</html>
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